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3世紀のローマ帝国は、後に“軍人皇帝時代”と呼ばれる、軍隊が皇帝を擁立・廃位した軍事的内乱時代(235~285年の50年間に、18人もの皇帝が登位し、そのうち天命をまっとうした者はわずか1~2人にすぎないという無政府状態)でした。

皇帝クラウディウス2世(在位268~270年)は、「兵士達に恋人ができると、愛する者を想うが故に、戦争に行きたがらなくなる」と考え、兵士の結婚を禁止する法令を出しました。

この法令に反し、愛し合う男女を密かに結婚させていたのが、当時禁教であったキリスト教の司祭バレンチノ(バレンタイン)でした。これを知った皇帝は怒り、バレンチノを捕らえ、270年(269年説もあり)2月14日に、棍棒や石でなぐり殺しました。

その後、キリスト教はローマ帝国の国教となり、2月14日はバレンタイン司祭の死を悼む「聖バレンタインデー」となりました。

最初は、バレンタイン司祭の殉教を讃える日でしたが、14世紀頃よりバレンタインは愛の守護神とみなされるようになり、家族や恋人同士が贈り物やカードを交換するという風習が生まれました。

つまり、バレンタインデーは、女性から男性へ一方的に告白する日でも、恋人同士だけが愛を告白する日でもなく、広く愛し合う者同士が気持ちを伝えあう日であるようです。
勿論、気持ちを伝えるプレゼントは、チョコレートに限りません。